角川ホラー文庫全部読む

全部読めるといいですね。おすすめ作品等はリストから

ノベライズ

アジアン監督のホラー競演3部作。ここは香港のひとり勝ちか?-『スリー/臨死』

『スリー/臨死』 林巧(脚本:キム・ジウン、ニタス・シンハマット、ジョジョ・フィ)/2004年/302ページ あなたなの、私を殺したのは…?記憶を失った女性が遭遇する、冷たい都市に潜む恐怖を暴いた「メモリーズ」。人形に込められた死の呪いに翻弄される…

深く立ち込めた霧を晴らす家族愛。王道かつ理想的な大団円!-『キリノセカイ Ⅲ.目醒のウタ』

『キリノセカイ Ⅲ.目醒のウタ』 湖山真(原作:平沼正樹)/2013年/372ページ 仙堂、間山たちの調査が功を奏し、ようやく霧の正体が明らかになりはじめる。なんと長年東京を覆い続けるこの霧は、ある目的のための準備段階に過ぎなかったのだ!計画の中心人…

霧に覆われた事件の真相がテンポよく明らかになっていくSFアクション-『キリノセカイ Ⅱ.報復のサガ』

『キリノセカイ Ⅱ.報復のサガ』 湖山真(原作:平沼正樹)/2013年/347ページ 仙堂とミアは鏡子の壊れたオルゴールから小さなリングを発見する。それには重大な情報が秘められており、ふたりはさらに霧の世界の真相に巻き込まれていく。一方、東京の霧の底…

オーディオドラマのノベライズ。原作を聴けばいいような気がしないでもない-『キリノセカイ Ⅰ.キオクの鍵』

『キリノセカイ Ⅰ.キオクの鍵』 湖山真(原作:平沼正樹)/2013年/275ページ 突然、東京は原因不明の濃霧に覆われた。人々が視界を奪われたまま8年が過ぎたある冬の夜、タクシー運転手の仙堂は何者かに追われる少女ミアと出会う。仙堂は元刑事の勘に従っ…

B級、そしてエロチック。荒唐無稽なパルプホラーが集う驚異の部屋-『デス・ルーム』

『デス・ルーム』 行川渉(著)、デニス・バルトーク(原案)/2009年/184ページ 封印され、行方知れずとなった伝説の恐怖映画『ヒステリア』…。撮影された、通称「DEAD HOUSE」と呼ばれるセットは、まだウルトラ・スタジオのどこかに実在しているとい…

予言者、洗脳者、念動力者襲来! 苦悩の旅はサイキックバトルと化す-『NIGHT HEAD/邂逅』

『NIGHT HEAD/邂逅』 飯田譲治/2000年/510ページ サイコキネシス能力を持つ兄・直人とリーディング能力を備えた弟・直也は、隔離されていた超能力研究所から外の世界へと脱出した。しかし、彼らは運命の歯車の中に放り出されてしまったのだ。平成のノスト…

恐怖新聞の予言に抗う男がたどり着く、絶望を超えた無限の絶望!-『予言 J-HORROR THEATER』

『予言 J-HORROR THEATER』 林巧(原作:つのだじろう『恐怖新聞』)/2004年/234ページ J HORROR は、ついにここまで到達した!娘の死を予言する新聞を目にした男。それが現実になった日から想像を超えた悪夢がはじまる。念写を行う霊能力者や特殊能力をもつ…

主人公たち強過ぎ、ミスしなさ過ぎのTASノベライズだがラストは「ホラー」してて好印象-『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ SIDE B』

『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ SIDE B』 牧野修/2008年/239ページ 製薬企業、アンブレラ社の陰謀により死人がゾンビ化する世界。ラクーン市(シティ)壊滅後、新たな陰謀が、アンブレラのロシア工場にて計画されていた。アンブレラ社の計画、事…

オートスクロールのガンシューティングをゲーム性も含めて完璧にノベライズ-『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ SIDE A』

『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ SIDE A』 牧野修/2007年/268ページ 黄道特急の中でゾンビと化した乗客に襲われるレベッカとビリー。洋館で命がけの戦いを下クリスとジル。それに続くラクーン市(シティ)の壊滅。これらの事件には、すべて巨大…

いろいろアレだった原作映画を補完する、優秀なノベライズ。必読!-『バイオハザードⅢ』

『バイオハザードⅢ』 キース・R・A・デカンディード(著)、富永和子(訳)/2007年/382ページ T・ウイルスの感染により、世界はアンデッドで埋め尽くされた砂漠と化す。アリスはアンブレラ社に監視衛星で追跡・コントロールされていることを知り、仲間たちから離れ…

超能力兄弟の苦悩に満ちた旅路。カルト的人気を博した伝説的シリーズ!-『NIGHT HEAD/覚醒』

『NIGHT HEAD/覚醒』 飯田譲治/2000年/497ページ 強すぎる超能力を持って生まれた霧原直人・直也兄弟。ふたりは、その力ゆえ両親に恐れられ御厨恭二朗の超能力研究所に隔離されたが、“岬老人”の死により結界が破れ外の世界へと脱出する。「ふたりが外にで…

超能力はおろか「黄泉の国」まで実在する世界観を、勢いだけで押し通した怪作刑事ドラマ-『ケイゾク/Beautiful Dreamer 完全版』

『ケイゾク/Beautiful Dreamer 完全版』 西荻弓絵(ノベライズ:橋爪敬子)/2002年/200ページ 迷宮入り事件ケイゾク調査の専門部署「警視庁捜査一課弐係」に、あの天才女性キャリア・柴田純が係長になって還ってきた!十五年前の海難事故の生存者たちが“厄神島…

クセ強刑事ドラマを小ネタも含めて忠実にノベライズ-『ケイゾク/シーズン壱 完全版』

『ケイゾク/シーズン壱 完全版』 西荻弓絵(ノベライズ:市川亮、橋爪敬子)/2000年/518ページ 迷宮入り事件ケイゾク調査を専門に扱う「捜査一課弐係」。そんな弐係に東大卒の女性キャリア新人・柴田純が研修で配属された。IQ199という天才捜査官柴田(ファッ…

誰を・いつ・何故・どうやって呪うのかすらよくわからない、単なるロングヘア幽霊に…-『貞子』

『貞子』 牧野修(著)、鈴木光司(原作)、杉原憲明(脚本)/2019年/304ページ 日本で一、二を争う最新治療が望める総合医療センターで臨床心理士として働く秋川茉優。そこに記憶を失った少女が運び込まれた。茉優の弟の和真は動画配信で伸び悩む再生回数を増や…

味が無くなるまでしゃぶり尽くされた白塗りブリーフ男児の出がらしに涙-『呪怨 ザ・ファイナル』

『呪怨 ザ・ファイナル』 堀江純子/2015年/194ページ シティホテルで働く生野麻衣には、2歳年下の妹・結衣がいる。臨時教員として働く小学校で担任になれたと喜んでいた結衣が突然失踪した。妹が不登校の生徒「佐伯俊雄」を気にかけていたのを知った麻衣は…

設定を一新したリブート版『呪怨』。一新しなくてよかった-『呪怨 終わりの始まり』

『呪怨 終わりの始まり』 大石圭/2014年/316ページ 臨時教員ながら学級担任として自分のクラスを受け持つことになった生野結衣。夢を叶え、喜びを噛みしめる結衣だが、クラスには不登校を続ける生徒―佐伯俊雄がいた。電話でも連絡がつかず、不吉な予感を覚…

理不尽が生む孤独が理不尽な惨劇を起こす…。それにしてもこの霊能者はヒドいな!-『呪怨 黒い少女』

『呪怨 黒い少女』 大石圭/2009年/157ページ 看護師の裕子は、芙季絵という少女の担当を任されてから、奇妙な体験をするようになる。そして検査の結果、芙季絵の体内に「腫瘍」が発見される…。生まれてくることのできなかった者の怨みが少女を蝕み、やがて…

陰惨すぎて逆に心地よい「バスケババア」誕生秘話-『呪怨 白い老女』

『呪怨 白い老女』 大石圭/2009年/179ページ ある家で、司法試験に落ちた息子が家族5人を次々と惨殺し、自らも首を吊って死んだ。死ぬ瞬間を彼が録音したカセットテープには、彼の声とともに少女の不気味な声が録音されていた。それは、あかねが小学生の頃…

世界に広がる憎悪の輪! 伽椰子のパワフルさを久々堪能できる好編-『呪怨 パンデミック』

『呪怨 パンデミック』 大石圭/2007年/332ページ 住宅街の一角にひっそりと建つ幽霊屋敷として有名な「ある家」。その家に足を踏み入れた者たちは次々と謎の死や失踪を遂げていた。そこではかつて伽椰子という女性が夫に惨殺され、当時6歳だった長男の俊雄…

アメリカ人がジャパニーズ怨霊の呪いで大量死。焼き直し感がどうしても漂う-『THE JUON/呪怨 ハリウッド版 呪怨』

『THE JUON/呪怨 ハリウッド版 呪怨』 大石圭/2005年/293ページ ビジネスマンのマシューは妻のジェニファーと軽度の痴呆がある母親エマを連れて日本の企業に赴任してくる。彼らは郊外の日本建築の一軒家を借りて新生活をスタートさせるが、ジェニファーは…

早すぎるマンネリ化、明らかなパワーダウンを感じる残念続編-『呪怨2』

『呪怨2』 大石圭/2003年/288ページ その家に関わった者は、行方不明になるか悲惨な死を遂げると言われる「呪われた家」。ホラークィーンの異名をとる女優の原瀬京子は、その家を取材するテレビの特番に出演した日の夜、交通事故に遭う。運転していた婚約…

「女たちの愛と狂気」という新鮮味のないテーマを、新鮮味がないままに描くノベライズ-『ラブ サイコ 角川ホラーシネマ』

『ラブ サイコ 角川ホラーシネマ』 著:小川秀夫 原案:岡嶋寛人/2006年/173ページ …愛がすべてと信じる恋愛依存症のあなたに…愛が見えなくなった恋愛恐怖症のあなたに…そして、自らの愛に狂気を感じるあなたに…。女たちの愛と狂気をテーマに、愛の中に潜…

袋とじで原作と異なる結末が明らかになる! 映画を観た方が早い気もするが…-『映画版 黒い家』

『映画版 黒い家』 原作:貴志祐介 脚本:大森寿美男/1999年/173ページ 生命保険制度と現代日本の抱える根源的な病理に迫った傑作サイコ・サスペンス『黒い家』を「39刑法第三十九条」でも森田芳光監督とコンビを組んだ気鋭の脚本家・大森寿美男がシナリオ…

幼い息子を亡くした一家が、幽霊トンネルで遭遇する悪夢。絶望・希望が混在するラストが秀逸-『ダムド・ファイル 「あのトンネル」』

『ダムド・ファイル 「あのトンネル」』 原案:井川耕一郎、万田邦敏 著:斉木晴子/2004年/216ページ その日、カーナビが示したのは、愛知県北東部の山中にある「伊勢神トンネル」。だが、実際に目の前に現れたのは「伊世賀美」と書かれた古びたトンネルだっ…

学校の怪談レベルを超えた惨劇! 憎悪の炎が生徒を、家を、村を焼き尽くす-『コックリさん』

『コックリさん』 イ・ジョンホ/2005年/319ページ 「コックリさん、コックリさん、おいでください…」夜の教室に響く静かな声。いじめに耐えかねた少女ユジンが霊に願ったのは、首謀者のこらしめ。しかし、その呼びかけに応えて現れたのは血も凍るほどの怨…

超カルトモキュメンタリーのノベライズ。補完として悪くないがラストは未視聴者置いてけぼり-『ノロイ 小林雅文の取材ノート』

『ノロイ 小林雅文の取材ノート』 林巧/2005年/211ページ 怪奇現象研究家の小林雅文が失踪した。彼はある村に伝わる、相手を呪い殺す儀式を追っていた。その呪いは現代にも息づいているという。本書は残された彼の取材ノートを元に書き起こした真実の恐怖…

原作とはまったく異なるテレビ版。展開は悪くないが間延び感アリ-『着信アリ テレビドラマ版』

『着信アリ テレビドラマ版』 大石哲也/高山直也(脚本)、蒔田陽平(ノベライズ)、秋元康(原作)/2005年/302ページ 未来の自分から、携帯電話に「死の着信」を受けた人間が、次々と死亡するという怪事件が発生する。その謎を追う雑誌記者・由美は、自分の母…

せっかくの面白くなりそうな題材も、適当かつ投げっぱなしのラストで台無し-『着信アリ Final』

『着信アリ Final』 秋元康/2006年/216ページ 修学旅行で韓国に行くことになった安城高校2年C組。草間えみりはネットで知り合った韓国の男友達アンジヌと会えることを楽しみにしながらも、小学校からの幼馴染みでクラスメートの松田明日香が参加できなかっ…

前作の怨霊より強いヤツを出したはずが盛り上がりゼロ。台湾行く必要ある?-『着信アリ2』

『着信アリ2』 秋元康/2004年/209ページ 久しぶりに恋人の尚人に会うため、彼のアルバイト先の中華料理店へ向かった保育士の杏子は、そこで薄気味悪い着メロを耳にする。それは、1年前、人々を恐怖に陥れた“死の予告電話”のメロディだった。まもなく尚人の…

逃れられない死の予告電話。生放送で呪殺シーンを全国中継するテレビマンの鑑!-『着信アリ』

『着信アリ』 秋元康/2003年/246ページ 由美が気乗りしないまま参加した合コンの席で、陽子の携帯電話が聞き覚えのない着信音で鳴った。液晶には「着信アリ」の文字。メッセージを確認すると、陽子の悲鳴のような叫び声が録音されていて、着信履歴には2日…