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主人公たち強過ぎ、ミスしなさ過ぎのTASノベライズだがラストは「ホラー」してて好印象-『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ SIDE B』

『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ SIDE B』

牧野修/2008年/239ページ

製薬企業、アンブレラ社の陰謀により死人がゾンビ化する世界。ラクーン市(シティ)壊滅後、新たな陰謀が、アンブレラのロシア工場にて計画されていた。アンブレラ社の計画、事件の鍵を握る男アルバート・ウェスカーの行動、すべての思惑がひとつにつながる。黄道特急の列車事故から始まったバイオハザードのすべての事件が、今ここに終結する。カプコンが世界に誇る人気ゲームのノベライズ、ついに完結!

(裏表紙解説文より)

 

 『SIDE A』の続編。ゲームでの隠しエピソードを含め、すべてのエピソードをこのノベライズで書き切ったことになる。相変わらず主人公勢は異様に強く、クリスもジルも次々と出てくるクリーチャーたちを容易く撃破していってしまうので、こんな体たらくで生物兵器として売り出せるのかどうか心配になってしまうほど。

 主人公たちがほとんどピンチに陥らないせいもあり、物語としてはかなり弱いのだが、それでもラストのウェスカーVSセルゲイの決戦は大変「ホラー」していて良い。このラストが無ければただのアクション小説で終わってしまうところであった。

★★★(3.0)

 

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