角川ホラー文庫全部読む

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シリーズ-リング・貞子

小説『リング』の続編シリーズのほか、一連の映画『貞子』シリーズのノベライズも含む。

“呪われし子”が巻き起こす惨劇。貞子自身の活躍は地味だがJホラーとしては上々-『貞子 3D 2 ――再誕』

『貞子 3D ――再誕』 後藤リウ(著)、鈴木光司(原作)、保阪大輔・杉原憲明(脚本)/2013年/220ページ 安藤孝則と茜の間に、ひとりの娘が生まれた。それから5年…妻を失って別人のようになった孝則を気遣いながら、大学院生の安藤楓子は幼い姪・凪の面倒をみて…

小説版は貞子が飛び出さないぶん、せめて物語としての深みが欲しかった-『貞子 3D ――復活』

『貞子 3D ――復活』 藤ダリオ(著)、鈴木光司(原作)、藤岡美暢・英勉(原案)/2012年/229ページ 茜が教える女子高では、見ると死ぬという「呪いの動画」の噂が広がっていた。遺体に手の形の痣が残された不審死が続くなか、ついに茜の生徒も不可解な死を遂げる…

誰を・いつ・何故・どうやって呪うのかすらよくわからない、単なるロングヘア幽霊に…-『貞子』

『貞子』 牧野修(著)、鈴木光司(原作)、杉原憲明(脚本)/2019年/304ページ 日本で一、二を争う最新治療が望める総合医療センターで臨床心理士として働く秋川茉優。そこに記憶を失った少女が運び込まれた。茉優の弟の和真は動画配信で伸び悩む再生回数を増や…

『リング』の続編という高いハードルを越え、シリーズを神話と化した医学SF-『らせん』

『らせん』 鈴木光司/2000年/432ページ 幼い息子を海で亡くした監察医の安藤は、謎の死を遂げた友人・高山竜司の解剖を担当した。冠動脈から正体不明の肉腫が発見され、遺体からはみ出た新聞紙に書かれた数字は、ある言葉を暗示していた。…「リング」とは?…

映画にもない描写や脚本家自らの解説など、資料としては貴重な一冊-『映画版脚本集 リング リング2』

『映画版脚本集 リング リング2』 原作:鈴木光司、脚本:高橋洋/1999年/301ページ ちまたに頻発する原因不明の突然死。呪いが込められたビデオテープの存在は都市の人々の間に急速に広まって…。映画「リング」とその最悪の続編として、さらなる恐怖をフィ…

日本ホラー界の歴史を塗り替え、いまだ増殖し続けるシリーズの原点。すべては貞子の遺志のままに-『リング』

『リング』 鈴木光司/1993年/331ページ 同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。―そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡…

「貞子と伽椰子が戦う」こと以外は映画完全無視! 最凶バトルのゴングが鳴り響く-『貞子VS伽椰子』

『貞子VS伽椰子』 黒史郎/監修・原案 白石晃士/2016年/188ページ ホラー映画の主演を依頼された劇団員の恵子。しかし、監督が不審死、恵子は居合わせたフリーライター・小堺と共に、現場にあった「呪いのビデオ」を観てしまう。2人は貞子に呪い殺される前…