角川ホラー文庫全部読む

全部読めるといいですね。おすすめ作品等はリストから

シリーズ-記憶屋

この絶望的な宿命を「せつなさ炸裂!」で済ませてよいものだろうか-『記憶屋0』

『記憶屋0(ゼロ)』 織守きょうや/2019年/240ページ つらい記憶を消してくれる都市伝説の怪人「記憶屋」。それに頼ることを選んだ彼らはどんな想いを胸に抱えていたのか―。弁護士の高原は、過去の交通事故の記憶に苦しむ依頼人・美月と出会う。支え合って生…

記憶に囚われた過去から未来へと踏み出す、前向きで爽やかな青春モノ-『記憶屋Ⅲ』

『記憶屋Ⅲ』 織守きょうや/2016年/237ページ 高校生の夏生が、4年前に巻き込まれた集団記憶喪失事件。「記憶屋」の関与を疑う新聞記者の猪瀬に頼まれ、夏生は記憶屋探しに協力していた。だが、手掛かりとして接触した料理人の男性の記憶が消えてしまい、…

親友の正体は都市伝説? もうひとつの記憶屋の物語-『記憶屋Ⅱ』

『記憶屋Ⅱ』 織守きょうや/2016年/272ページ 高校生の夏生はかつて、友人達と一斉に、記憶を失うという不可解な経験をしていた。夏生を訪ねてきた猪瀬という新聞記者は、それは彼が追っている「記憶屋」の仕業だという。忘れたい記憶を消してくれる、記憶…

「忘れたい痛み」と「忘れられた痛み」がすれ違うノスタルジックホラー-『記憶屋』

『記憶屋』 織守きょうや/2015年/304ページ 大学生の遼一は、想いを寄せる先輩・杏子の夜道恐怖症を一緒に治そうとしていた。だが杏子は、忘れたい記憶を消してくれるという都市伝説の怪人「記憶屋」を探しに行き、トラウマと共に遼一のことも忘れてしまう…