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『狐花 葉不見冥府路行(はもみずにあのよのみちゆき)』 京極夏彦/2024年/272ページ 美しき死人は誰が為に現れたのか。 作事奉行の娘・雪乃の前に現れた、この世のものとは思えない美しさを持つ萩之介。彼岸花の着物を纏う彼は、”この世に居る筈のない男”だ…
『慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー』 有栖川有栖、北沢陶、背筋、櫛木理宇、貴志祐介、恩田陸/2024年/336ページ 主役級にこわおもしろいホラー、6作品! 角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー、待望の第3弾。有栖川有栖×霧…
『PUZZLE 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』 内藤了/2020年/336ページ 年の瀬が迫り、慌ただしくなる東京駅。新人女性警察官の恵平は、置き引き犯からスーツケースを押収する。中には切断された男性の胸部がー翌日から、都内各所で遺体の一部が次々に発見…
『ホーンテッド・キャンパス 墓守は笑わない』 櫛木理宇/2018年/304ページ 「宝探しに行こう!」黒沼部長の号令で、キャンピングカーを借り山間の集落へ旅にでた、オカルト研究会一同。草食系大学生の森司は、片想いのこよみと狭い車内でドキドキの連続。…
『呪脈の街』 荒川悠衛門/2024年/304ページ ”泣き女”は、全てを知っている――。街に渦巻く怨念の正体とは。 一葉(ひとは)には母と2人だけの秘密があった。正体不明の異形――「泣き女」が見えるのだ。危害を及ぼすでもなくただ街を徘徊するだけの彼女たちと生…
『檻降り騙り』 木古おうみ/2024年/256ページ 『領怪神犯』木古おうみが贈る、極上の浸食系ホラー開幕! 「読みからおはりや、書く遊ばせたまえ、降りおりて、語りかたりましませ」 学校で、居酒屋で、読み聞かせボランティアで、各所で囁かれるその"おまじ…
『ここにひとつの▢(はこ)がある』 梨/2024年/256ページ この■を持っていると、恐ろしいことが起きる。 フリマアプリで、「カシル様専用」として箱を出品すると、必ず落札される――。ある学校で流行っていたちょっとしたお小遣い稼ぎ。しかし、これにはある…
『血と薔薇の誘う夜に 吸血鬼ホラー傑作選』 東雅夫(編)/2005年/342ページ 優しく獲物を誘惑しては、首筋に牙をたて甘い鮮血を啜る永却の不死者、吸血鬼。エキゾティックでエロティックなその妖魅は、柴田錬三郎から三島由紀夫まで古今の人気作家たちを魅…
『カタリゴト 帝都宵闇伝奇譚』 柴田勝家/2024年/336ページ 世は大正。華族・堀井三左衛門男爵が何者かに殺された。“華族殺し”を追う探偵・平島はある日、美しい年少浪曲師・湖月と出会う。噂の人攫い“ムカデ伯爵”、堀井邸に現れる“黄金幽霊の首”の謎…次々…
『秋雨物語』 貴志祐介/2024年/336ページ 最後はすべて絶望。『黒い家』『悪の教典』の著者が紡ぐ4つの地獄譚。 失踪した作家・青山黎明が遺した原稿には、彼が長年悩まされていた謎の転移現象の体験が記されていた。霊能者を招くなど転移が起きないよう試…
『九孔の罠 死相学探偵7』 三津田信三/2019年/288ページ 黒術師の右腕とついに直接対決!シリーズはいよいよ佳境へ! 超能力者を極秘で養成するダークマター研究所。そこでは、経費削減のため、成長が見込めない「年長組」の一部リストラが囁かれていた。そ…
『八獄の界 死相学探偵6』 三津田信三/2016年/368ページ 黒術師を崇拝する者たちがいる。黒い欲望を持った人々を犯罪へいざなう、恐るべき呪術の使い手・“黒術師”。黒捜課の曲矢刑事から、黒術師が崇拝者を集めたバスツアーを主催すると聞かされた俊一郎は…
『バチカン奇跡調査官 ラプラスの悪魔』 藤木稟/2012年/416ページ アメリカ次期大統領候補の若き議員が、教会で眩い光に打たれ謎の死をとげた。議員には死霊が憑いていたとの話もあり、事態を重く見た政府はバチカンに調査を依頼。平賀とロベルトは、旧知…
『六蠱の軀 死相学探偵3』 三津田信三/2010年/304ページ 志津香はマスコミに勤めるOL。顔立ちは普通だが「美乳」の持ち主だ。最近会社からの帰宅途中に、薄気味悪い視線を感じるようになった。振り向いても、怪しい人は誰もいない。折しも東京で猟奇殺人…
『十三の呪 死相学探偵1』 三津田信三/2008年/346ページ 幼少の頃から、人間に取り憑いた不吉な死の影が視える弦矢俊一郎。その能力を“売り”にして東京の神保町に構えた探偵事務所に、最初の依頼人がやってきた。アイドル顔負けの容姿をもつ紗綾香。IT系…
『火星の運河』 江戸川乱歩(著)、東雅夫(編)/2005年/312ページ 江戸川乱歩があこがれていた異世界、禁断の夢をえがいた表題作「火星の運河」。そして、ホラー、怪談、怪奇幻想文学関連の“乱歩随筆”の名品多数をふんだんに収載。乱歩の文章が本書のような形…
『スラッシャー 廃園の殺人』 三津田信三/2024年/352ページ 正体不明の殺人鬼から逃げきれるのか。ノンストップ・ホラー・ミステリ! 異形のホラー作家・一藍が10億という巨額の費用をかけ、造りあげた廃墟庭園。そこでは行方不明者が続出し、遺体で発見さ…
『こわい本7 闇』 楳図かずお/2021年/384ページ 夫婦や恋人など、それぞれの人間が持つ内面の深い闇――。心の中はいつも闇 人間の内面に存在する「闇」をテーマに収録。「闇のアルバム」全24話はブラック・ユーモアやSF、ファンタジーなどオムニバス形式の…
『化身』 宮ノ川顕/2011年/275ページ まさかこんなことになるとは思わなかったー。日常に厭き果てた男が南の島へと旅に出た。ジャングルで彼は池に落ち、出られなくなってしまう。耐え難い空腹感と闘いながら生き延びようとあがく彼の姿はやがて、少しずつ…
『COVER 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』 内藤了/2019年/352ページ 東京駅近くのホテルで死体が見つかった。鑑識研修中の新人女性警察官・堀北恵平は、事件の報せを受け現場へ駆けつける。血の海と化した部屋の中には、体の一部を切り取られた女性の遺体…
『堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー』 宮部みゆき、新名智、芦花公園、内藤了、三津田信三、小池真理子/2024年/384ページ あらゆるホラージャンルにおける最高級の恐怖を詰め込んだ、豪華アンソロジーがついに誕生。宮部みゆき×切ない現代ゴーストスト…
『潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー』 澤村伊智、阿泉来堂、鈴木光司、原浩、一穂ミチ、小野不由美/2024年/398ページ 希望も潰える恐怖がここに。全編書き下ろしの超豪華アンソロジー! 角川ホラー文庫30周年 記念刊行! ――「考えうる、最大級の恐怖を」…
『終わらせ人』 松村比呂美/2011年/256ページ 母の訃報に接しても祈子は動揺しなかった。生後まもなくの祈子を見捨て、連絡を絶っていた人だ。仕方なく遺品整理に出向いた先は圧倒されるほどの立派な洋館だった。邸内にあったパソコンを起動させる。「終わ…
『蘭月闇の契り』 図子慧/2001年/408ページ ― 口笛の聞こえる夜、おれは死ぬ ― 若き当主が謎の死をとげてから、幽霊屋敷となった広壮な廃屋に、四人の少年少女が忍びこんだ。かれらが廃屋の光と闇のむこうでみたものが、それぞれの運命を変えてゆく。ふた…
『おんびんたれの禍夢』 岩井志麻子/2024年/240ページ きょうてえ謎は、異界から襲い来る――血も凍りつく驚愕のホラーミステリ! 時は明治。岡山から上京したばかりの若き怪奇小説家・光金晴之介は、世界探検家を自称する豪傑・春日野力人の、冒険記のゴース…
『Q eND A(キュー エンド エー)』 獅子吼れお/2024年/272ページ 生きのこれるのは、早押しクイズで勝ち残ったひとりだけ――! 高校生の芦田エイは、気づくと20数名の見知らぬ人たちと白い部屋に閉じ込められていた。すぐに彼らの前に宇宙人のような生き物が…
『ホーンテッド・キャンパス 水無月のひとしずく』 櫛木理宇/2017年/304ページ 「恋人になってもらえませんか」片想いのこよみからの突然の告白に、草食系大学生の森司は思わずフリーズ。先輩の藍に「恋人のふり!」と言われ、我に返る。聞けば、こよみの…
『MASK 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』 内藤了/2019年/320ページ 東京駅のコインロッカーで、箱詰めになった少年の遺体が発見される。遺体は全裸で、不気味な面を着けていた――東京駅おもて交番で研修中の堀北恵平は、女性っぽくない名前を気にする新人…
『家』 栗本薫/1993年/271ページ 結婚して二十五年、規子は夢にまでみたマイホームを手に入れた。ところが引っ越したその時から、次々と家の中で奇妙な事が起こり始めるー。昼間の孤独な彼女を襲う妄想、怪しい出来事、物音…。家族たちも取り合ってはくれ…
『ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり』 櫛木理宇/2017年/304ページ こよみとの初デートが成功し、思い出しては幸せ気分の大学生、森司。けれどデート以降、こよみと会うと、頭が真っ白になって逃げ出したくなる怪現象が!戸惑う森司だが、オカ…