角川ホラー文庫全部読む

全部読めるといいですね。おすすめ作品等はリストから

シリーズ

親友の正体は都市伝説? もうひとつの記憶屋の物語-『記憶屋Ⅱ』

『記憶屋Ⅱ』 織守きょうや/2016年/272ページ 高校生の夏生はかつて、友人達と一斉に、記憶を失うという不可解な経験をしていた。夏生を訪ねてきた猪瀬という新聞記者は、それは彼が追っている「記憶屋」の仕業だという。忘れたい記憶を消してくれる、記憶…

「忘れたい痛み」と「忘れられた痛み」がすれ違うノスタルジックホラー-『記憶屋』

『記憶屋』 織守きょうや/2015年/304ページ 大学生の遼一は、想いを寄せる先輩・杏子の夜道恐怖症を一緒に治そうとしていた。だが杏子は、忘れたい記憶を消してくれるという都市伝説の怪人「記憶屋」を探しに行き、トラウマと共に遼一のことも忘れてしまう…

得体の知れない存在が潜む蔵で始まる‟ひとり百物語”。シリーズを補完するボーナストラック-『拝み屋怪談 幽魂の蔵』

『拝み屋怪談 幽魂の蔵』 郷内心瞳/2020年/288ページ 不穏な漆黒に支配された闇の中、私は心の中で孤独な怪談語りを始めたー。古い母屋を改築した歪な蔵に現れるという“得体の知れないお化け”。お祓いと原因究明を依頼された拝み屋である著者は、「蔵の怪…

ミッドサマーに起きた猟奇殺人事件と、女子高に潜むカルトの恐るべき真相-『聖女の肉』

『聖女の肉』 和田はつ子/2007年/215ページ ミドサマー・イヴに起きた第一の殺人。首を切断され、逆さに吊された少女の胃の中から中世ヨーロッパの祭典でよく飲まれた祝杯ラムズ・ウールの原料が発見された。第二の殺人では、死体の前に聖スウィズンを奉る…

恐ろしき妖術師に物悲しき奇術師、読者を惑わす作家という魔術師たちの饗宴-『魔術師 異形アンソロジー タロット・ボックスⅡ』

『魔術師 異形アンソロジー タロット・ボックスⅡ』 井上雅彦(編)/2001年/419ページ たった今、貴方は絵札を引き当てた。これは〈魔術師〉の絵札……。と、そう言って、「博士」は、長い指で、一枚を宙に翳す。アルカナ・ナンバー「Ⅰ」、これがすべての魔術の始ま…

予言者、洗脳者、念動力者襲来! 苦悩の旅はサイキックバトルと化す-『NIGHT HEAD/邂逅』

『NIGHT HEAD/邂逅』 飯田譲治/2000年/510ページ サイコキネシス能力を持つ兄・直人とリーディング能力を備えた弟・直也は、隔離されていた超能力研究所から外の世界へと脱出した。しかし、彼らは運命の歯車の中に放り出されてしまったのだ。平成のノスト…

脳をえぐり肉を削ぐ、猟奇食人鬼の正体を文化人類学でプロファイリング!-『多重人格殺人』

『多重人格殺人(サイコキラー)』 和田はつ子/1996年/237ページ 次々と発見される女性と幼女の死体。その頭からは、脳がえぐり出され、肉がそぎ取られていた。警視庁捜査一課の女刑事水野薫は、犯行の異常性から、民間の文化人類学者と組んで、犯人の心理分…

死から蘇った司祭はキリストの再来か。完全無欠な‟奇跡”の真実は…?-『バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ』

『バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ』 藤木稟/2011年/416ページ 奇跡調査官・平賀とロベルトのもとに、バルカン半島のルノア共和国から調査依頼が舞いこむ。聖人の生まれ変わりと噂される若き司祭・アントニウスが、多くの重病人を奇跡の力で治癒した…

恐怖新聞の予言に抗う男がたどり着く、絶望を超えた無限の絶望!-『予言 J-HORROR THEATER』

『予言 J-HORROR THEATER』 林巧(原作:つのだじろう『恐怖新聞』)/2004年/234ページ J HORROR は、ついにここまで到達した!娘の死を予言する新聞を目にした男。それが現実になった日から想像を超えた悪夢がはじまる。念写を行う霊能力者や特殊能力をもつ…

犯罪者への強烈な怒りが、後戻りできないスイッチをONにする。犯人目線で1作目を描くスピンオフ-『OFF 猟奇犯罪分析官・中島保』

『OFF 猟奇犯罪分析官・中島保』 内藤了/2020年/352ページ 見習いカウンセラーの中島保は、殺人者の脳に働きかけて犯行を抑制する「スイッチ」の開発を進めていた。殺人への欲望を強制的に痛みへ変換する、そんなSFじみた研究のはずが、実験は成功。野放し…

別れと出会いの春に新メンバー加入、そしてホワイトデーで苦悩。もはや何も言うまい-『ホーンテッド・キャンパス 春でおぼろで桜月』

『ホーンテッド・キャンパス 春でおぼろで桜月』 櫛木理宇/2016年/320ページ そして新しい春。――新学期にぴったりの青春オカルトミステリ、第9弾! 雪まだ深い春休み。大学生の森司は、来たるホワイトデイのことで気もそぞろ。とはいえ通常とは逆で、片想い…

主人公たち強過ぎ、ミスしなさ過ぎのTASノベライズだがラストは「ホラー」してて好印象-『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ SIDE B』

『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ SIDE B』 牧野修/2008年/239ページ 製薬企業、アンブレラ社の陰謀により死人がゾンビ化する世界。ラクーン市(シティ)壊滅後、新たな陰謀が、アンブレラのロシア工場にて計画されていた。アンブレラ社の計画、事…

オートスクロールのガンシューティングをゲーム性も含めて完璧にノベライズ-『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ SIDE A』

『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ SIDE A』 牧野修/2007年/268ページ 黄道特急の中でゾンビと化した乗客に襲われるレベッカとビリー。洋館で命がけの戦いを下クリスとジル。それに続くラクーン市(シティ)の壊滅。これらの事件には、すべて巨大…

斬られた首を取り戻しに来る「などらき」の正体は? シリーズの世界観を広げる好短編集-『などらきの首』

『などらきの首』 澤村伊智/2018年/304ページ 第72回推理作家協会賞短編部門受賞作収録! 比嘉姉妹シリーズ最新刊! 【第72回推理作家協会賞短編部門受賞「学校は死の匂い」収録!】 雨の日にだけ、体育館に幽霊が出る――。 小学六年生の美晴は、学校に伝わる…

いろいろアレだった原作映画を補完する、優秀なノベライズ。必読!-『バイオハザードⅢ』

『バイオハザードⅢ』 キース・R・A・デカンディード(著)、富永和子(訳)/2007年/382ページ T・ウイルスの感染により、世界はアンデッドで埋め尽くされた砂漠と化す。アリスはアンブレラ社に監視衛星で追跡・コントロールされていることを知り、仲間たちから離れ…

そびえたつ象徴、破滅の凶兆…アンソロジーの名手が編む13本の恐怖-『塔の物語 異形アンソロジー タロット・ボックスⅠ』

『塔の物語 異形アンソロジー タロット・ボックスⅠ』 井上雅彦(編)/2000年/305ページ 私は、今ここに、少年の日の密かなる愉しみを再現しようとしているのかもしれない。タロット・カードを創ろうというのである。テラー博士よろしく、オムニバスの物語を…

「天狗の祟り」祓いが予想外の方向へ! オカルト全部盛りの好シリーズ-『祟られ屋・黒染十字 京の都に天狗は踊る』

『祟られ屋・黒染十字 京の都に天狗は踊る』 敷島シキ/2021年/288ページ 京都を覆う天狗の祟りを祓え! 傷を抱えたバディの謎解きホラーミステリ 「祓って流そう――祟りも、想いも」 元バチカン最強の祓魔師・黒染と、お人好しカウンセラーの白崎が営む「祟…

自ら呪われて強引に祓う「祟られ屋」がギリシャ神話由来の呪いと激突!-『祟られ屋・黒染十字 その呪い、引き受けます』

『祟られ屋・黒染十字 その呪い、引き受けます』 敷島シキ/2020年/288ページ お人よしカウンセラー・白崎の元に痩せ細った女性患者がやってきた。ところが助言に激昂した彼女は呪いの言葉を残し去る。夜、ふと目を覚ました白崎が見たのは、床を蛇のように…

霊感ゼロの紙芝居中年と、霊感教師の微妙で絶妙な関係性が良し-『なぞとき紙芝居 思い出の幽霊』

『なぞとき紙芝居 思い出の幽霊』 中村ふみ/2015年/240ページ 高校生の木崎奏が近ごろ親しくなった年上の友人・御劔耕助は、物語を考え、絵を描き、自分で上演する紙芝居屋だ。ただし観客のニーズに応じないバッドエンド仕様が祟って、まったく商売にはな…

首切り道化師の伝説と、教会で起きる奇跡が超アクロバティックに結びつく!-『バチカン奇跡調査官 闇の黄金』

『バチカン奇跡調査官 闇の黄金』 藤木稟/2011年/320ページ イタリアの小村の教会から申告された『奇跡』の調査に赴いた美貌の天才科学者・平賀と、古文書・暗号解読のエキスパート、ロベルト。彼らがそこで遭遇したのは、教会に角笛が鳴り響き虹色の光に…

恨みと呪いがもたらす自縄自縛! 長編「紅グモ」に傑作「ダリの男」ほかを収録-『こわい本4 呪縛』

『こわい本4 呪縛』 楳図かずお/2021年/368ページ これは呪いか、愛か――あなたを捕らえて離さない楳図かずおの恐怖譚 人の身体に巣食う恐ろしい蜘蛛に捕らわれた、美しい姉妹が味わう恐怖を描く「紅グモ」。すべて競い合ってきた兄弟の憎悪の深さに震撼す…

舞台は山奥の因習村。儀式の‟御役目”に選ばれたヒロインとの逃避行!-『ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに』

『ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに』 櫛木理宇/2015年/352ページ オカルト研究会の頼れるアネゴ、藍の卒業を祝し、オカ研の面々は温泉旅行に出かけることに。しかし猛吹雪のせいで行き先を変更し、吊り橋の先にある秘境の宿を目指す。…

そんなに謎解きも紙芝居もしていないのに、やたらと面白いのは作者の筆力ゆえか-『なぞとき紙芝居』

『なぞとき紙芝居』 中村ふみ/2015年/256ページ 高校生の木崎奏が出会ったのは、職業も風体もどこか浮世離れした御劔耕助という男。常に和服で丸眼鏡、紙芝居屋を自称し、喫茶店“ひがな”の地下室で昭和レトロな品々に囲まれて暮らす謎多き人物だ。観客のニ…

超能力兄弟の苦悩に満ちた旅路。カルト的人気を博した伝説的シリーズ!-『NIGHT HEAD/覚醒』

『NIGHT HEAD/覚醒』 飯田譲治/2000年/497ページ 強すぎる超能力を持って生まれた霧原直人・直也兄弟。ふたりは、その力ゆえ両親に恐れられ御厨恭二朗の超能力研究所に隔離されたが、“岬老人”の死により結界が破れ外の世界へと脱出する。「ふたりが外にで…

キワモノ揃いの超能力捜査班の活躍を上回る、スーパー総理大臣無双!-『ミステリオ 警視庁超常犯罪捜査班 File#1』

『ミステリオ 警視庁超常犯罪捜査班 File#1』 吉村達也/2011年/304ページ 厳戒態勢の首相官邸で、史上初の殺人事件が発生した。被害者はなんと官房長官!犯行予告をしたのは、眼球を失った女性が死体で見つかる連続猟奇事件の犯人。なぜ双方の事件がつなが…

超能力はおろか「黄泉の国」まで実在する世界観を、勢いだけで押し通した怪作刑事ドラマ-『ケイゾク/Beautiful Dreamer 完全版』

『ケイゾク/Beautiful Dreamer 完全版』 西荻弓絵(ノベライズ:橋爪敬子)/2002年/200ページ 迷宮入り事件ケイゾク調査の専門部署「警視庁捜査一課弐係」に、あの天才女性キャリア・柴田純が係長になって還ってきた!十五年前の海難事故の生存者たちが“厄神島…

クセ強刑事ドラマを小ネタも含めて忠実にノベライズ-『ケイゾク/シーズン壱 完全版』

『ケイゾク/シーズン壱 完全版』 西荻弓絵(ノベライズ:市川亮、橋爪敬子)/2000年/518ページ 迷宮入り事件ケイゾク調査を専門に扱う「捜査一課弐係」。そんな弐係に東大卒の女性キャリア新人・柴田純が研修で配属された。IQ199という天才捜査官柴田(ファッ…

腐敗しない預言者の遺体と、不吉なる死の預言。精霊の地に渦巻く陰謀を暴け-『バチカン奇跡調査官 サタンの裁き』

『バチカン奇跡調査官 サタンの裁き』 藤木稟/2011年/352ページ 美貌の科学者・平賀と、古文書と暗号解読のエキスパート・ロベルトは、バチカンの『奇跡調査官』。2人が今回挑むのは、1年半前に死んだ預言者の、腐敗しない死体の謎。早速アフリカのソフマ…

人肉を喰い荒らす鳥人間! 佐渡に蘇る‟お鳥様”が恐怖と奇跡を呼ぶ-『鳥追い』

『鳥追い』 和田はつ子/2000年/284ページ 食い破られた喉、貪られた臓器、啜られた脳。女子高生の児島虹香はラブホテルで無残な死体となって発見された。しかも死体に残された体液は、未知の生物の物だった。『多重人格殺人』以来の文化人類学者・日下部遼…

最終巻だから全員殺してOK! 拷問特盛り、惨劇のフィナーレに喝采-『アンデッド 拷問教室』

『アンデッド 拷問教室』 福澤徹三/2011年/199ページ 皮を剥ぎ、肉を削り、骨を砕く。独自の倫理観で悪人たちに残虐な拷問を加える連続殺人鬼、玄田道生。そして霊能力を持った女子高生、神山美咲。ふたりの魂が交錯するとき、恐るべき惨劇の幕があがる―。…