角川ホラー文庫全部読む

全部読めるといいですね。おすすめ作品等はリストから

角川ホラー文庫リスト(1993/04~2024/12)

随時更新中。抜け・ミス等あればご指摘ください。レビューを書いた作品はタイトル部分にリンクを貼っています。刊行月ごと、著者・編者名五十音順(海外作品は別枠)で掲載。新装版・復刻版はタイトル・内容等、大幅に変更があった場合のみ別途掲載していま…

直球の警察ドラマに「この世のものならざる交番」というアクセントが映える-『MASK 東京駅おもてうら交番 堀北恵平』

『MASK 東京駅おもてうら交番 堀北恵平』 内藤了/2019年/320ページ 東京駅のコインロッカーで、箱詰めになった少年の遺体が発見される。遺体は全裸で、不気味な面を着けていた――東京駅おもて交番で研修中の堀北恵平は、女性っぽくない名前を気にする新人警…

珍作「夜汽車の男」が光るが、4編中3編がコメディなのはバランス的にちょっと…-『世にも奇妙な物語 小説の特別編 遺留品』

『世にも奇妙な物語 小説の特別編 遺留品』 勝栄、中村樹基、橋部敦子、山内健司/2002年/254ページ さえないサラリーマン・井上が、社用で訪れたのは、町全体でお笑いをする奇妙な町だった「おかしなまち」。不慮の事故で右腕を失った天才ピアニスト。復活…

歴史上のお偉いさんより市井のシリアルキラーのほうが興味沸くよねという話-『美しき惨殺者たち』

『美しき惨殺者たち』 桐生操/1999年/258ページ 人は時として途轍も無く残酷になれる。それは、どんな時代でも変わらない。血を求め、肉を刻み、魂を欲しがった“惨殺者”たち。大量虐殺、猟奇殺人、人肉嗜食など欲望のおもむくままに残忍な行為を犯す。神を…

アイデア自体は悪くないのだが、もっと面白くなりそうな「もったいなさ」が…-『世にも奇妙な物語 小説の特別編 悲鳴』

『世にも奇妙な物語 小説の特別編 悲鳴』 旺季志ずか、中村樹基、落合正幸/2002年/282ページ 素敵な恋に憧れる理沙が迷い込んだドラマのような世界とは…!?「ドラマティックシンドローム」。犯罪被害者の遺族が加害者に仇討ちをするTV番組、仇討ちショ…

蝶が、蛇が、新しいお母さんが少女を追い詰めるこわ~い話-『こわい本5 執念』

『こわい本5 執念』 楳図かずお/2021年/384ページ 執念によって心理的に追い込まれていく少女の恐怖を描くミステリー 裕福な家に生まれたものの、母が亡くなり継母に育てられためぐみ。なぜか幼いころからずっと蝶が怖くて仕方なかった。父に連れられ母の…

ドラマ版では気にならないツッコミどころが目立ってしまうノベライズ-『世にも奇妙な物語 小説の特別編 再生』

『世にも奇妙な物語 小説の特別編 再生』 大野敏哉、高山直也、中村樹基、鈴木勝秀、落合正幸/2001年/282ページ 「友達登録」携帯電話に届いた不思議なメールに従い友達登録をした小百合。友達が沢山できはじめたのだが…。「株式男」一攫千金を夢見て株に…

四肢をもぎ取るドロボーがお留守番を襲う! 作者にしてはややおとなしめだがB級度は完璧-『おるすばん』

『おるすばん』 最東対地/2019年/272ページ 「ドロボー」は律儀に呼び鈴を押して訪ねてくる。ドアを開けたら最後、身体の一部をもぎ取られてしまうらしいー。奇怪な都市伝説を聞いた祐子は、幼い姪が最近怯えている、左腕がない「キムラサン」との符合に戦…

最初の一編だけでじゅうぶんな玉石混淆オムニバス-『世にも奇妙な物語 小説の特別編』

『世にも奇妙な物語 小説の特別編』 鈴木勝秀、落合正幸、君塚良一、中村樹基、星護、相沢友子/2000年/318ページ 旅客機が雪山に墜落。生き残った美砂たち五人が山小屋で体験した恐怖の一夜とは…(雪山)。ある日、討ち入りを迷う大石内蔵助の足元に落ちて…

特攻カラスが人体を貫く! 予想は裏切らず期待は裏切る凡作-『死の鳥』

『死の鳥』 白土勉/2013年/326ページ 気鋭の動物行動学者でカラスを専門とする美紀のもとを、捜査一課の刑事・松岡が訪れる。住宅内で夫婦が白骨死体で発見された事件で、生き残った娘が「カラスに喰い殺された」と証言したらしい。あり得ないと否定する美…

崩壊する家族にとどめを刺す代理人・少年バット! カルトアニメの番外エピソード-『妄想代理人』

『妄想代理人』 梅津祐一(著)、今敏(原作)/2004年/267ページ 身体の奥底から突き上げる殺人衝動に悩む兄。偶然目撃した犯罪者に恋こがれる妹。そこにいるはずのない妻の幻を視てしまう父。世間を騒がせる通り魔“少年バット”の幻影が、家族の心の奥底に隠さ…

マッチング婚は許さない純愛連続殺人鬼。一周回って予想外のラスト!-『マッチング』

『マッチング』 内田英治/2024年/288ページ 恋愛に奥手なウェディングプランナーの輪花は、親友の勧めでマッチングアプリを始め、吐夢という男性と会うことに。だが彼は、プロフィールとは別人のような不気味な男だった。以来、彼からメッセージが届き続け…

もう「読む前の自分」には戻れない。腐肉と鮮血にまみれた最兇ノンフィクション-『異常快楽殺人』

『異常快楽殺人』 平山夢明/1999年/324ページ 昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。殺した中年女性の人体を弄び、厳しかった母への愛憎を募らせる男。抑えがたい欲望のままに360人を殺し、現在厳戒棟の中で神…

人に寄生するエイリアンの侵略、か? 不安定な心理がもたらす幻覚ホラー-『指』

『指』 栗本薫/2003年/296ページ 長細く形のいい指…。それが落ちていたのは、林間学校のベッドの上だった。見つけたのは祐市という気弱な少年だった。彼は、その気味の悪い指に悩まされるのだが、そのことを誰にも打ち明けられずにいた。やがて次々と起こ…