角川ホラー文庫全部読む

全部読めるといいですね。おすすめ作品等はリストから

角川ホラー文庫リスト(1993/04~2024/7)

随時更新中。抜け・ミス等あればご指摘ください。レビューを書いた作品はタイトル部分にリンクを貼っています。刊行月ごと、著者・編者名五十音順(海外作品は別枠)で掲載。新装版・復刻版はタイトル・内容等、大幅に変更があった場合のみ別途掲載していま…

人魚と椿と常陸坊海尊。名家を蝕む呪いと陰謀の正体は?-『ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり』

『ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり』 櫛木理宇/2017年/304ページ こよみとの初デートが成功し、思い出しては幸せ気分の大学生、森司。けれどデート以降、こよみと会うと、頭が真っ白になって逃げ出したくなる怪現象が!戸惑う森司だが、オカ…

思ってたのと違う! サスペンス展開重視の地味過ぎる超能力モノ-『扉のない部屋』

『扉のない部屋』 スティーヴン・ギャラガー/1994年/364ページ スイスの製薬研究所が極秘に開発した新薬“EPL”。イギリス人の青年ジムは、ある事故をきっかけに実験段階のEPLを注射されてしまった。その日からジムの身体と精神に恐ろしい異変が起こる。決し…

異形コレクション(旧)1200編からガチでベスト10を選ぶ

『異形コレクション』は、1998年に刊行された文庫本シリーズ。毎巻決められたテーマをもとにホラー・SF・ミステリ・ファンタジー・実験小説といったさまざまな「異形」の作品が集められたオリジナルアンソロジーである。 1冊につき20作前後を収録しており、5…

コロナ禍で再注目されたあの妖怪が疫病神と激突!-『モノノケ杜の百鬼夜行 疫病退散の噺』

『モノノケ杜の百鬼夜行 疫病退散の噺』 蒼月海里/2020年/208ページ 強い霊感を持つ少年・潤と、御神木に嫁入りした巫女の末裔、一華。二人はクラスメートの芳沢に、怪我をした猫を助けてから妙なことが起きるとの相談を受ける。原因を探るべく、潤たちは…

顔見せと設定紹介で終わってしまう第1巻。本領発揮は次巻で…-『モノノケ杜の百鬼夜行』

『モノノケ杜の百鬼夜行』 蒼月海里/2020年/208ページ 東京都台東区御森。またの名をモノノケ杜と呼び、御神木に巫女が嫁入りしたという伝説があった。その末裔の百目木一華は常世の者と心を交わし妖怪と暮らす少年。同じクラスに転校してきた藤谷潤は森に…

偏屈な遺品蒐集家の青年が、死者の遺した想いを鍵に謎を解く!-『ラスト・メメント 死者の行進』

『ラスト・メメント 死者の行進』 鈴木麻純/2013年/371ページ 遺品蒐集を趣味とする青年・高坂和泉は、様々な死を描いた一連の絵画“死者の行進”を集める中で、好奇心旺盛でお節介な駆け出しカメラマン・国香彩乃と出遭い、遺品をめぐる厄介な事件に関わる…

やつらが地球に降り立った…!! 映画とは異なるオリジナル展開の秀作-『エイリアン 地球殲滅』

『エイリアン 地球殲滅』 スティーブ・ペリー/1995年/302ページ 「エイリアン」は極秘裏に、兵器開発会社によって史上最強の生物兵器を創ろうと、地球に持ち込まれていた。一方、国家軍隊はエイリアン捕獲のために、宇宙船を派遣する。派遣された男はその…

科学と伝承調査で吸血鬼の正体を暴く! 大安定のエンタメホラーミステリ-『バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架』

『バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架』 藤木稟/2011年/448ページ 英国での奇跡調査からの帰り、ホールデングスという田舎町に滞在することになった平賀とロベルト。ファイロン公爵領であるその町には、黒髪に赤い瞳の、美貌の吸血鬼の噂が流れていた。…

牧野修版「血の本」。純100%の悪意が読者と作中人物を襲う兇暴短編集-『ファントム・ケーブル』

『ファントム・ケーブル』 牧野修/2003年/332ページ 「ヒトゴロシ」吉住にかかってきた電話。それは一方的な罵りだった。彼は身に憶えのない中傷に怒り、表示された番号に掛け直すのだが、それは使われていないものだった…。その電話がきっかけで吉住は一…

建設中の新都庁に朝鮮の鬼神襲来! 風水談義が相変わらず面白い-『新宿チャンスン シム・フースイ version3.0』

『新宿チャンスン シム・フースイ version3.0』 荒俣宏/1995年/318ページ 現代建築の枠を結集した双頭の摩天楼・新都庁舎。凍てついた夜、この工事現場で魔除け柱が掘り返させた。その瞬間、封印されていた怨念が息を吹き返す―。工事中に続発する事故。地…

アジアン監督のホラー競演3部作。ここは香港のひとり勝ちか?-『スリー/臨死』

『スリー/臨死』 林巧(脚本:キム・ジウン、ニタス・シンハマット、ジョジョ・フィ)/2004年/302ページ あなたなの、私を殺したのは…?記憶を失った女性が遭遇する、冷たい都市に潜む恐怖を暴いた「メモリーズ」。人形に込められた死の呪いに翻弄される…

懐かしき死者との邂逅は甘く、昏く、そして怖い。好短編ぞろいの傑作選-『青い夜の底』

『青い夜の底 小池真理子怪奇幻想傑作選2』 小池真理子/2011年/272ページ 互いが互いに溺れる日々を送っていた男と女。だが突然、女との連絡が途絶えた。シナリオライターとしての仕事にも行き詰まり、苦悩する男が路上で出会ったのは…(「青い夜の底」)…

語り手を捕らえて離さない‟過去”を描く8編。これぞ怪奇小説の語り口-『懐かしい家』

『懐かしい家 小池真理子怪奇幻想傑作選1』 小池真理子/2011年/256ページ 夫との別居を機に、幼いころから慣れ親しんだ実家へひとり移り住んだわたし。すでに他界している両親や猫との思い出を慈しみながら暮らしていたある日の夜、やわらかな温もりの気配…