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2024-10-13から1日間の記事一覧

死を知り、死を悼み、死に憑かれ、死に怯え、そして死ぬまでの死の物語-『そこに、顔が』

『そこに、顔が』 牧野修/2010年/313ページ 「そこに顔が」そんな言葉を残して、大学教授だった高橋の父が自殺した。遺品整理で見つけた父の日記には、不気味な人体実験の経緯と、黒い影のような“顔”につきまとわれる妄想が書かれていた。その時ふと背後に…