角川ホラー文庫全部読む

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シリーズ-拝み屋怪談

実話怪談の進化形、「拝み屋怪談」「拝み屋念珠怪談」シリーズ。

得体の知れない存在が潜む蔵で始まる‟ひとり百物語”。シリーズを補完するボーナストラック-『拝み屋怪談 幽魂の蔵』

『拝み屋怪談 幽魂の蔵』 郷内心瞳/2020年/288ページ 不穏な漆黒に支配された闇の中、私は心の中で孤独な怪談語りを始めたー。古い母屋を改築した歪な蔵に現れるという“得体の知れないお化け”。お祓いと原因究明を依頼された拝み屋である著者は、「蔵の怪…

“造られた神”を殺せるか? 虚と実を揺蕩う新世代実話怪談、ここに完結-『拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陽〉』

『拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陽〉』 郷内心瞳/2019年/304ページ 高鳥千草の元夫、謙二から娘に亡き妻が憑いたと相談を受けた拝み屋の著者は、さっそく原因の解明に動き出す。その過程で拝み屋の深町と桔梗、占い師の小夜歌、そして霊能師の美琴と浅から…

拝み屋オールスターVS怨念と因縁深き‟壊れた家”! シリーズ最終章前編-『拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陰〉』

『拝み屋怪談 壊れた母様の家〈陰〉』 郷内心瞳/2019年/288ページ 昔、ある人が言った。呪いや祟りに期限など存在しないと。またある時、別の人がこう言った。人は自らの意思で、願いで、欲望で、神を造りあげることができるのだと――。10月半ば、拝み屋を…

心の伏魔殿に鬼が棲む! 魔に魅入られた人々の救いがたき末路-『拝み屋怪談 鬼神の岩戸』

『拝み屋怪談 鬼神の岩戸』 郷内心瞳/2018年/288ページ 都内で起こった幽霊騒動。女性霊能師に解決を要請された現役拝み屋の著者は、自身の過去を見つめざるを得ない状況にすげなく断ってしまう。しかし、現地で現れ続けているという紫色のワンピースを着…

厨二妄想の少女が実体化! 実話怪談の域を超えた「拝み屋怪談」としか言い表せない一編-『拝み屋怪談 来たるべき災禍』

『拝み屋怪談 来たるべき災禍』 郷内心瞳/2017年/352ページ 虚実の境が見えなくなってしまった時、人にとってあらゆるものが、怪異となり得る危険を孕んでしまう―。現役拝み屋が体験した現世のこととも悪夢とも知れない恐るべき怪異。すべては20年以上前、…

怪談同士の有機的な絡み合いが読み応えを増す、実話怪談集として究極に近い1冊-『拝み屋怪談 禁忌を書く』

『拝み屋怪談 禁忌を書く』 郷内心瞳/2016年/293ページ 最期まで優しい母として逝った依頼主、忌まわしき白無垢姿の花嫁、昵懇の間柄だったひと、心に怪物を抱えた女――。四人の女性の存在と彼女たちとの顛末を中心に、現役の拝み屋が体験・見聞した最新怪…

無数の実話怪談で綴られる作者の半生。拝み屋を志すきっかけに度肝を抜かれる-『拝み屋怪談 逆さ稲荷』

『拝み屋怪談 逆さ稲荷』 郷内心瞳/2015年/272ページ 如何にして著者は拝み屋と成り得たのか―。入院中に探検した夜の病院で遭遇した“ノブコちゃん”。曾祖母が仏壇を拝まない理由。著者の家族が次々に出くわす白い着物の女の正体とは。霊を霊と認識していな…

妄執が生んだ忌まわしき花嫁。実話怪談というジャンルを一段上のステージに引き上げた傑作-『拝み屋怪談 花嫁の家』

『拝み屋怪談 花嫁の家』 郷内心瞳/2022年/384ページ 「嫁いだ花嫁が3年以内にかならず死ぬ」――。 忌まわしき伝承のある東北の旧家・海上家では、過去十数代にわたり花嫁が皆若くして死に絶えていた。この家に嫁いだ女性から相談を受けた拝み屋・郷内は、…

ストレートな怖さでブン殴ってくるパワー型実話怪談。連作も単発も抜かりなしのクオリティ-『拝み屋怪談 怪談始末』

『拝み屋怪談 怪談始末』 郷内心瞳/2018年/288ページ ―「拝んで」始末した怪異を、怪談として「仕立てる」。戸の隙間からこちらを覗く痩せこけた女。怪しげな霊能者に傾倒した家族の末路。著者につきまとう謎の少女。毎年お盆に名前を呼ぶ声…。東北は宮城…