角川ホラー文庫
『妖琦庵夜話 誰が麒麟を鳴かせるか』 榎田ユウリ/2019年/352ページ ヒトと僅かに異なる存在、妖人。SNSで妖人差別発言を繰り返していた男が殺された。遺体には、刃物で刻まれた謎のメッセージ。刑事の脇坂は、被害者と関わりのあった妖人団体を訪ね、…
『おどろしの森』 滝川さり/2020年/320ページ 4人家族の大黒柱である尼子拓真は、新築一軒家を購入し幸せの絶頂だった。だが家にお香のような甘い匂いや女の笑い声がし出し、派手な着物姿まで目にする。拓真は恐怖するが、妻と高校生の娘は何も感じないら…
『妖琦庵夜話 花闇の来訪者』 榎田ユウリ/2017年/352ページ ヒトと僅かに異なる存在、妖人。美貌と毒舌の妖人茶道家・洗足伊織は、「家族」との平穏をなにより愛していた。最近は“小豆とぎ”のマメが、食堂でボランティアを始め、心身ともに成長中だ。そん…
『ホーンテッド・キャンパス 夏と花火と百物語』 櫛木理宇/2018年/320ページ 夏休み。草食系大学生の森司は、オカルト研究会の皆と、セレブなマンションのラウンジで花火大会を見ることに。片想いのこよみの隣に座り、リア充すぎる状況だけど、真の目的は…
『妖琦庵夜話 グッドナイトベイビー』 榎田ユウリ/2016年/352ページ 茶室・妖琦庵の主は、隻眼にして美貌の洗足伊織。ヒトと僅かに違うDNAを持つ妖人だ。家令の夷、家事手伝いのマメと共に静かに暮らしていたが、“鬼”の属性を持つ青目にマメが襲われて…
『わたしを呪ったアレ殺し』 堀井拓馬/2025年/352ページ 日本ホラー小説大賞出身の鬼才が放つ、異形蠢く戦慄の復讐譚! 自分だけに見えていたはずの怪物・蛞蝓女がSNSで話題になっているのを知った大学生の芽衣。粘液を垂れ流しながら追ってくる“アレ”に捕…
『妖琦庵夜話 魔女の鳥籠』 榎田ユウリ/2015年/352ページ 都内に佇む茶室、妖琦庵。美貌の主・洗足伊織はヒトとは僅かに違うDNAを持つ妖人であり、ある特別な能力を持っている。一方、警視庁妖人対策本部(Y対)の刑事・脇坂は、不可思議な事件を耳に…
『パラノイア』 和田はつ子/2004年/215ページ 春休みの中学校の教室で血まみれの男女の教師の死体が発見された。現場に残されていたのは、血で描かれた星型の印と、瞳を血で塗られたステゴサウルスの画だった。その後、被害者のふたりはインターネットを使…
『妖琦庵夜話 人魚を喰らう者』 榎田ユウリ/2014年/320ページ 都内某所にひっそりと佇む茶屋『妖琦庵』。その主、洗足伊織は目を見張る美貌の持ち主だが、非常に偏屈な毒舌家でもある。『人間』と『妖人』を見分ける能力を持つ伊織のもとへ、正月早々、警…
『ビースト』 ピーター・ベンチリー/1995年/425ページ それは、長いあいだ、誰にも知られることなく生存していた。深く暗い海の中で、獲物を求めてただ漂っていた。それは、眠りというものを知らなかった。そして、自分がどれほどの力を持っているのか知ら…
『妖琦庵夜話 空蝉の少年』 榎田ユウリ/2013年/320ページ 妖怪のDNAを持つ存在、「妖人」。茶室「妖琦庵」の主・洗足伊織は、すば抜けた美貌と洞察力を持つ妖人だ。人間と妖人とを見分けるその力で、警視庁妖人対策本部、略してY対の捜査に協力してい…
『コールドスリープ』 飯田譲治、梓河人/2002年/323ページ フジオが裸で目覚めたのは、奇妙なカプセルのなか。それはなぜか、古びた教室の真ん中に置かれていた…『コールドスリープ』。愛する夫が依頼したマンションの改装工事。怪しげな二人の作業員は、…
『妖琦庵夜話 その探偵、人にあらず』 榎田ユウリ/2013年/320ページ 突如発見された「妖怪」のDNA。それを持つ存在は「妖人」と呼ばれる。お茶室「妖琦庵」の主、洗足伊織は、明晰な頭脳を持つ隻眼の美青年。口が悪くヒネクレ気味だが、人間と妖人を見…
『こわい本11 猫』 楳図かずお/2022年/480ページ 猫嫌いの城主の長男・秀信が残虐な仕打ちを繰り返す「猫面」。加賀の領主は娘の雪姫を毒殺。姫が最期に彫った猫の置物が、現代の加賀家末裔の庭から掘り起こされると異変が……「ねこ目の少女」。城主・柴田…
『同窓生』 新津きよみ/2000年/281ページ 大学時代の友人たちと、十四年ぶりに集まることになった史子。近況報告や思い出話をしながら、楽しいひとときを過ごしていた。ところが、誰もが憶えている「鈴木友子」という同級生のことを、史子はどうしても思い…
『こわい本10 顔』 楳図かずお/2022年/368ページ きれいになりたい。あの人の心を手に入れたい――。 お前なんかガケから落ちて死んじまえ! 岩で顔を打ってもっと不細工になれ――少女が怒りにまかせて書いた手紙が、婚約したばかりの女性の運命を変えていく……
『死体でも愛してる』 大石圭/2020年/288ページ 台所に立っていると落ち着く。料理をすると心が凪いでいく。だからわたしは、最愛の夫が死んだ今日も包丁を握る。「彼の肉」で美味しい料理を作るために。日増しに美しくなる娘に劣情を抱く父親、コンビニ店…
『こわい本9 影』 楳図かずお/2022年/368ページ 私を妬んでいるのは鏡の中の自分?鏡の中にいる私が抜け出してきて―― 主人公の絵美にお屋敷は、幼いころから鏡の前で美しい自分の姿を見るのが大好きだった。だが恵美はいつも誰かからの憎しみの視線を感じな…
『光の発現者 ロスト・ゾーン』 樋口明雄/2009年/260ページ 凄惨な地獄と化した“御影町”で、魔性の一族と“守護者”の最後の戦いが始まろうとしていた。かろうじて生き残った者たちは病院に立て籠もり屍鬼たちの攻撃に備えた。だが、襲撃してきたのは、さら…
『魔の聖職者 ロスト・ゾーン』 樋口明雄/2009年/268ページ 歴史の闇で人々を恐怖に陥れ、それを糧として生きる魔性の一族。それを打ち破る存在といわれる“発現者”。彼らの戦いに巻き込まれた深町彩乃は、“守護者”の頼城とともに失われた街〈御影町〉に潜…
『闇の守護者 ロスト・ゾーン』 樋口明雄/2008年/239ページ 信州にある一つの“街”が消えた。それは人々の記憶からも、歴史からも消えていた…。街へ帰らねばならない少年ミチルは、消失事件の唯一の証人だった。ミチルと偶然出会ったオカルト雑誌の女性記者…
『とくさ』 福島サトル/2004年/335ページ 新聞記者を辞めた「私」は、御溝と名乗る奇妙な男から秘薬ニスイについて執筆を依頼されるが、取材相手の死など不吉な体験をする。実は、御溝は死者の言葉を呼び返そうとしていたのだ。庭を覆い隠す木賊のように「…
『生霊(いきすだま) ―ナイトメア―』 ささやななえこ(原作)、蒔田陽平(著)/2001年/240ページ 良二は、クラスでも地味な存在の浅茅優子を友人達の陰口からかばってやるが、その日から執拗につきまとわれるようになる。無視をする良二だったが、恋人の真理子…
『文藝百物語』 東雅夫(編)/2001年/306ページ 黄昏時。根津の路地裏に佇む古びた旅館。迷路のような廊下を辿り、ある一室に赴く八つの人影。結界が張りめぐらされ、蝋燭が灯されたその部屋で、彼らは深まる夜のなか、次々と怪異体験を語り始める。百話を完…
『夜の紅薔薇 ヴェネツィア・ヴァンパイア・サーガ』 篠田真由美/2019年/301ページ 世界が災厄に見舞われた後のヴェネツィアで、少年ヒカルは不思議な力を持つ美少年と出会った。菫色の眸を持つ彼の名はアナスタシオ――闇の聖天使。彼は300年の時を生き…
『闇の聖天使 ヴェネツィア・ヴァンパイア・サーガ』 篠田真由美/2018年/336ページ 1999年、世界は数々の怪奇現象に見舞われていた。東京直下大地震を生き延びた少年ヒカルは、ヴェネツィアに流れ着く。瀕死の彼を救ったのは、アラブ系らしい彫り深い…
『乱歩R』 江戸川乱歩(原作)、保志一蔵(ノベライズ)/2004年/350ページ 日本ミステリー界に金字塔を打ち立てた江戸川乱歩の世界が現代によみがえる!名探偵の才能を受け継いだ三代目・明智小五郎が、幼なじみの堀越刑事や初代明智小五郎の助手・小林少年だ…
『枕に足音が聞える 自選恐怖小説集』 森村誠一/1998年/309ページ 霧の中に響く、腐れ橋を渡る妖しい足音……。罪に戦(おのの)く人間の脅えを映す表題作『枕に足音が聞える』をはじめ、家族の団欒に突如“寄生”した老婆の行動を覗く『連鎖寄生眷属』、暗黒の…
『あの夜にあったこと』 大石圭/2012年/384ページ 21歳の優也は、幼なじみの啓太と共に派遣従業員として工場で働いている。異様な愛情を注いでくる母を拒絶しきれない優也。金持ちに敵愾心を抱く父に育てられた啓太。鬱屈した思いを抱えた2人は、裕福な…
『POV~呪われたフィルム~ 赤いコートの女』 鶴田法男、酒巻浩史/2012年/248ページ ある番組に送り主不明の動画が送られてきたことをきっかけに、2人の若手人気女優のまわりで次々怪現象が起きる。そして番組ディレクターが謎の失踪。のこされた映像に映…