2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
『死の鳥』 白土勉/2013年/326ページ 気鋭の動物行動学者でカラスを専門とする美紀のもとを、捜査一課の刑事・松岡が訪れる。住宅内で夫婦が白骨死体で発見された事件で、生き残った娘が「カラスに喰い殺された」と証言したらしい。あり得ないと否定する美…
『妄想代理人』 梅津祐一(著)、今敏(原作)/2004年/267ページ 身体の奥底から突き上げる殺人衝動に悩む兄。偶然目撃した犯罪者に恋こがれる妹。そこにいるはずのない妻の幻を視てしまう父。世間を騒がせる通り魔“少年バット”の幻影が、家族の心の奥底に隠さ…
『マッチング』 内田英治/2024年/288ページ 恋愛に奥手なウェディングプランナーの輪花は、親友の勧めでマッチングアプリを始め、吐夢という男性と会うことに。だが彼は、プロフィールとは別人のような不気味な男だった。以来、彼からメッセージが届き続け…
『異常快楽殺人』 平山夢明/1999年/324ページ 昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。殺した中年女性の人体を弄び、厳しかった母への愛憎を募らせる男。抑えがたい欲望のままに360人を殺し、現在厳戒棟の中で神…
『指』 栗本薫/2003年/296ページ 長細く形のいい指…。それが落ちていたのは、林間学校のベッドの上だった。見つけたのは祐市という気弱な少年だった。彼は、その気味の悪い指に悩まされるのだが、そのことを誰にも打ち明けられずにいた。やがて次々と起こ…
『町』 栗本薫/1997年/285ページ 新見貴広は、恋人の三島知佳子をドライヴに連れ出した。彼が目指したのは、誰も知らないような小さな町…貴広はそこで知佳子を殺してしまうつもりだった。だがたどり着いた町は、何かがおかしかった。—ここはどこだ。いまは…
『家』 栗本薫/1993年/271ページ 結婚して二十五年、規子は夢にまでみたマイホームを手に入れた。ところが引っ越したその時から、次々と家の中で奇妙な事が起こり始めるー。昼間の孤独な彼女を襲う妄想、怪しい出来事、物音…。家族たちも取り合ってはくれ…
『ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり』 櫛木理宇/2017年/304ページ こよみとの初デートが成功し、思い出しては幸せ気分の大学生、森司。けれどデート以降、こよみと会うと、頭が真っ白になって逃げ出したくなる怪現象が!戸惑う森司だが、オカ…
『扉のない部屋』 スティーヴン・ギャラガー/1994年/364ページ スイスの製薬研究所が極秘に開発した新薬“EPL”。イギリス人の青年ジムは、ある事故をきっかけに実験段階のEPLを注射されてしまった。その日からジムの身体と精神に恐ろしい異変が起こる。決し…
『異形コレクション』は、1998年に刊行された文庫本シリーズ。毎巻決められたテーマをもとにホラー・SF・ミステリ・ファンタジー・実験小説といったさまざまな「異形」の作品が集められたオリジナルアンソロジーである。 1冊につき20作前後を収録しており、5…
『モノノケ杜の百鬼夜行 疫病退散の噺』 蒼月海里/2020年/208ページ 強い霊感を持つ少年・潤と、御神木に嫁入りした巫女の末裔、一華。二人はクラスメートの芳沢に、怪我をした猫を助けてから妙なことが起きるとの相談を受ける。原因を探るべく、潤たちは…
『モノノケ杜の百鬼夜行』 蒼月海里/2020年/208ページ 東京都台東区御森。またの名をモノノケ杜と呼び、御神木に巫女が嫁入りしたという伝説があった。その末裔の百目木一華は常世の者と心を交わし妖怪と暮らす少年。同じクラスに転校してきた藤谷潤は森に…
『ラスト・メメント 死者の行進』 鈴木麻純/2013年/371ページ 遺品蒐集を趣味とする青年・高坂和泉は、様々な死を描いた一連の絵画“死者の行進”を集める中で、好奇心旺盛でお節介な駆け出しカメラマン・国香彩乃と出遭い、遺品をめぐる厄介な事件に関わる…
『エイリアン 地球殲滅』 スティーブ・ペリー/1995年/302ページ 「エイリアン」は極秘裏に、兵器開発会社によって史上最強の生物兵器を創ろうと、地球に持ち込まれていた。一方、国家軍隊はエイリアン捕獲のために、宇宙船を派遣する。派遣された男はその…
『バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架』 藤木稟/2011年/448ページ 英国での奇跡調査からの帰り、ホールデングスという田舎町に滞在することになった平賀とロベルト。ファイロン公爵領であるその町には、黒髪に赤い瞳の、美貌の吸血鬼の噂が流れていた。…