『紗央里ちゃんの家』 矢部嵩/2008年/176ページ 叔母からの突然の電話で、祖母が風邪をこじらせて死んだと聞かされた。小学5年生の僕と父親を家に招き入れた叔母の腕は真っ赤に染まり、祖母のことも、急にいなくなったという従姉の紗央里ちゃんのことも、…
『怪談狩り 四季異聞録』 中山市朗/2017年/320ページ 「怖い怪談は、夏だけのものではない」と断言する怪異蒐集家・中山市朗が、四季折々の行事や情景を織り交ぜながら綴る怪談集。毎年3月3日の朝に天井からバサリと落ちてくる異様なモノ、真夏のキャンプ…
『帝都月光伝 Memory of the Clock』 司月透/2011年/278ページ 魑魅魍魎の跋扈する帝都・東京。自ら命を絶った男が死後、幽鬼となって、横恋慕した女のもとを夜な夜な訪れ、ついには何処かへ攫ってゆく―…らしい。そんな謎の「神隠し事件」を追う弱小出版社…
『忌談2』 福澤徹三/2014年/191ページ 夜な夜なマンションの上の部屋から聞こえる電車の音の正体は(「電車の音」)。就活に悩む女子大生が遭遇した恐怖の体験(「最終面接」)。新米ホストが店からあてがわれた寮の部屋は、なぜか2DKだった(「過去のある部屋…
『美しき殺人鬼の本』 桐生操/1995年/267ページ 猟奇殺人鬼、大量殺人鬼、人肉供食鬼、毒殺鬼や女独裁者など、自らの衝動のおもむくままに残忍な殺戮をくりひろげた殺人鬼たち。その手口のあまりのすさまじさ、むごたらしさに、あなたはきっと目を離せなく…
『D-ブリッジ・テープ』 沙藤一樹/1998年/167ページ 近未来の横浜ベイブリッジは数多のゴミに溢れていた。その中から発見された少年の死体と一本のカセットテープ。そこには恐るべき内容が…斬新な表現手法と尖った感性が新たな地平を拓く野心的快作。第4回…
『人面町四丁目』 北野勇作/2004年/245ページ 大災害に被災し、行き場を失った男が遺体安置所で出会った不思議な女――。いっしょに来る? その言葉に導かれ、女の故郷人面町で、いつしかともに暮らし始めた男が出会うこの世のものとは思えぬ異形のものたち…
『怖の日常』 福澤徹三/2016年/234ページ ひとり暮らしの部屋で、深夜パソコンに向かっていると背後から聞こえる奇妙な音…その正体に震撼する「カタカタ」。朝起きるたび、数が増え深くなっていく引っ掻き傷に、じわじわと追いつめられていく「傷」。実在…
『トンコ』 雀野日名子/2008年/253ページ 高速道路で運搬トラックが横転し、一匹の豚、トンコが脱走した。先に運び出された兄弟たちの匂いに導かれてさまようが、なぜか会うことはできない。彼らとの楽しい思い出を胸に、トンコはさまよい続ける…。日本ホ…
『切れた糸 ~永井豪自選作品集~』 永井豪/2001年/354ページ 登校途中のススムは、公園で若い母親が我が子を撲殺する現場を目撃する。しかし、大人達が無感動に子供達を殺す怪奇現象は街中に広がっていた。逃げ惑いながら少年達は気づく。自分と親をつな…
『お見世出し』 森山東/2004年/200ページ お見世出しとは、京都の花街で修業を積んできた少女が舞妓としてデビューする晴れ舞台のこと。お見世出しの日を夢見て稽古に励む綾乃だったが、舞の稽古の時、師匠に「幸恵」という少女と問違われる。三十年前に死…
『十の恐怖』 常盤朱美、森真沙子、井上雅彦、五代ゆう、篠田真由美、飯野文彦、斎藤肇、小林泰三、朝松健、竹河聖、赤川次郎/2002年/265ページ 十、それは恐怖の境界値。 十代最後の日、可愛いドレスを着た少女が友也を迎えに来る--赤川次郎「十代最後…
『歯車 ~石ノ森章太郎プレミアムコレクション~』 石ノ森章太郎/2002年/375ページ 『仮面ライダーアギト』、『サイボーグ009』と代表作がTV放送中と、その死後も人気の石ノ森章太郎の傑作選。今なお人気の高い『マタンゴ』や小松左京原作の『くだんのはは…
『マスカーワールド ~石ノ森章太郎恐怖アンソロジー~』 石ノ森章太郎/2001年/315ページ すでに描かれていた21世紀の恐怖! 「変身忍者嵐」「仮面ライダー」「ロボット刑事」「イナズマン」「佐武と市捕物控」など、名作に秘められていた恐怖のメッセージ…