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フリーのホラゲみたいな展開が続く、あまりにライトな学校の七不思議ホラー-『七怪忌』

『七怪忌』

最東対地/2021年/256ページ

ラノベ作家を目指す高校2年生の慶太は、美少女の転校生がなぜか七不思議を調べている現場に遭遇。自身も動画チャンネルを持つ従兄と一緒に夜の学校に忍び込むが、それは想像を絶する悪夢の始まりだった。

(Amazon解説文より)

 

 学校の七不思議は異世界への扉を開くアレだったので大変! というお話。Web小説サイトで連載するも人気が出ず一発逆転を狙っている主人公、心霊スポット専門の動画配信者という死亡フラグしか立ってない従兄に加え、異様に口が悪いゴーストハンター(っぽい何か)の金髪美少女、その相棒の大柄な青年というわかりやすいキャラばかり登場する。一部のキャラクターは作者の『#拡散忌望』からの続投というかスターシステムというか、そういうアレである。

 七不思議について何か独自の解釈をしているものの、それが話の面白さにつながっているかというとそうでもない。異世界に迷いこんでからの、クエストをこなしてラスボス的な怪異に立ち向かうまでのノリはほとんどホラーゲーム(ツクールとかで作られたヤツ)。サクッと読めてそれなりに楽しめる作品だが、味方側が強すぎてまるで恐怖感・緊迫感がなく、ここまで軽いと物足りなさも感じる。

★★☆(2.5)

 

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