角川ホラー文庫全部読む

全部読めるといいですね。読んだ上で、おすすめしたい作品は全力で推します。

シリーズ-ひらがな3文字

たった一人の老人の「おそれ」が、町を静かに蝕んでいく。シリーズを綺麗に〆る伝奇ホラー-『おそれ』

『おそれ』 倉阪鬼一郎/2011年/423ページ 万全のセキュリティと美しい景観を備えた四季風ニュータウン。女性チェロ奏者キム・イェニョンはリサイタル中、頭部のないヘビのイメージに襲われ、この町に隠された秘密を直感する。ニュータウンを開発した企業グ…

日本を憎悪する外国人労働者を、八百万の神の力でバッタバッタとなぎ倒す。シリーズ随一の問題作-『さかさ』

『さかさ』 倉阪鬼一郎/2010年/335ページ 世にはびこる悪しきものを封印するため全国を歩いていた聖域修復師の八神宇鏡は、不穏な兆しを感じて江の島にやってきた。時を同じくして、都内各地のコインロッカーや鉄橋の下で頭部がさかさになった人形が発見さ…

ひだりをタブー視する町の血塗られた歴史。町がクソ過ぎるせいで大惨事に思わず喝采!-『ひだり』

『ひだり』 倉阪鬼一郎/2009年/313ページ 比陀理神社では、巫女のアルバイトをしていた短大生が怪死し、ジョギング中の男が突然死する事件が相次いだ。この神社には、「鳥居は必ず右足からまたぐべし」という掟があったのだ。比陀理中学に転校してきた言美…

俳句ホラー、漢字ホラーとしても秀逸な文字フェチ怪談。すきまから這いよる存在に聖域修復師が立ち向かう-『すきま』

『すきま』 倉阪鬼一郎/2008年/270ページ 手狭になったマンションを引き払い、思い切って一戸建てを購入することにした間庭夫婦は、郊外に中古物件を見つけた。その家は限られた予算の範囲内では破格の好条件だった。一人娘のあかりもだんだん大きくなる。…

うしろ、うしろ、うしろ、うしろ、うしろ、うしろ、うしろ、うしろ-『うしろ』

『うしろ』 倉阪鬼一郎/2007年/365ページ それは奇妙なマンションだった。女性専用で、セキュリティは万全、一見何の問題も無いように見える。だが、常に観察していれば気づくだろう、ここでは妙に人が入れ替わることに。そして、出て行く者の顔は必ず恐怖…