角川ホラー文庫全部読む

ホラー小説のレビューブログ。全部読めるといいですね

宿敵のアジトへと向かう探偵一行! 最終決戦にふさわしいアクション活劇-『死相学探偵 最後の事件』

『死相学探偵 最後の事件』 三津田信三/2021年/432ページ 黒術師の居所を突き止めるべく奔走する黒捜課のメンバーと俊一郎たちは、候補地の1つである孤島に渡った。見晴らし台を備える元別荘で待ち受けていたのは、どこか言動が奇妙なスタッフと、人数分…

異能を持つ特命捜査班「チーム・クワトロ」が大活躍! …しないザル守備ミステリ-『トンネル』

『トンネル』 吉村達也/2003年/417ページ ―瞳を閉じてはいけない。女子高生がマッチ棒を目にはめ、瞳をこじ開けたまま自殺。新幹線では会社員が吠え、ジェットコースターから男が飛び出し、高速のトンネルでは大惨事発生!日本中で奇妙な事件が巻き起こる…

超能力者養成機関で起きる呪殺事件。オカルト対決を制するのは意外過ぎる人物!-『九孔の罠 死相学探偵7』

『九孔の罠 死相学探偵7』 三津田信三/2019年/288ページ 黒術師の右腕とついに直接対決!シリーズはいよいよ佳境へ! 超能力者を極秘で養成するダークマター研究所。そこでは、経費削減のため、成長が見込めない「年長組」の一部リストラが囁かれていた。そ…

死を知り、死を悼み、死に憑かれ、死に怯え、そして死ぬまでの死の物語-『そこに、顔が』

『そこに、顔が』 牧野修/2010年/313ページ 「そこに顔が」そんな言葉を残して、大学教授だった高橋の父が自殺した。遺品整理で見つけた父の日記には、不気味な人体実験の経緯と、黒い影のような“顔”につきまとわれる妄想が書かれていた。その時ふと背後に…

異界に遭難したバスツアー客たちを襲う影! 正体は妖怪か殺人鬼か、それとも…!?-『八獄の界 死相学探偵6』

『八獄の界 死相学探偵6』 三津田信三/2016年/368ページ 黒術師を崇拝する者たちがいる。黒い欲望を持った人々を犯罪へいざなう、恐るべき呪術の使い手・“黒術師”。黒捜課の曲矢刑事から、黒術師が崇拝者を集めたバスツアーを主催すると聞かされた俊一郎は…

幽霊屋敷の交霊会調査のはずが、オカルトSFの全開の壮大なる野望にたどり着く!-『バチカン奇跡調査官 ラプラスの悪魔』

『バチカン奇跡調査官 ラプラスの悪魔』 藤木稟/2012年/416ページ アメリカ次期大統領候補の若き議員が、教会で眩い光に打たれ謎の死をとげた。議員には死霊が憑いていたとの話もあり、事態を重く見た政府はバチカンに調査を依頼。平賀とロベルトは、旧知…

複雑怪奇な黄道十二宮アスペクト殺人。幾重ものギミックが読者を襲う!-『十二の贄 死相学探偵5』

『十二の贄 死相学探偵5』 三津田信三/2015年/384ページ 中学生の悠真は、莫大な資産を持つ大面グループの総帥・幸子に引き取られた。7人の異母兄姉と5人の叔父・叔母との同居生活は平和に営まれたが、幸子が死亡し、不可解な遺言状が見つかって状況は一…

ロンドンの闇を闊歩する殺人鬼に亡霊、怪人に秘神に宇宙人…。雰囲気抜群のヴィクトリアンホラー短編集-『首吊少女亭』

『首吊少女亭』 北原尚彦/2010年/332ページ 英国留学中に、ネス湖へのツアーを申し込んだ女子大生の私。だが、参加者は日本人の私ひとり。ガイドが運転する車でネス湖へ向かうと、道路沿いに小さなパブが建っている。看板には「The Hanging Gi…

5つの凶器が巻き起こすホラー芸術展の惨劇。犯人当てはシリーズ最難級!-『五骨の刃 死相学探偵4』

『五骨の刃 死相学探偵4』 三津田信三/2014年/336ページ 怖いもの好きの管徳代と峰岸柚璃亜は、惨劇の現場“無辺館”に忍び込む。そこは約半年前に、5種類の凶器による残忍な無差別連続殺人事件が起こった場所だった。館で2人を襲う、暗闇からの視線、意味…

事故死したはずの幼馴染みが、復讐のため姿を現す。寂寥感に満ちた英国サスペンス-『戯れる死者』

『戯れる死者』 スティーヴン・ギャラガー/1993年/520ページ 九月の終わりのある日。一人の少年が河口に佇んでいた。少年・ニックの目が見つめていたもの――それは、水辺に打ち寄せられて腐敗した水死体だった。二〇年後、ニックは幼馴染みのジョニーと再会…

パーツを剥ぎ取り理想の女体を造る外法、‟六蠱の軀”を行う猟奇犯を追え!-『六蠱の軀 死相学探偵3』

『六蠱の軀 死相学探偵3』 三津田信三/2010年/304ページ 志津香はマスコミに勤めるOL。顔立ちは普通だが「美乳」の持ち主だ。最近会社からの帰宅途中に、薄気味悪い視線を感じるようになった。振り向いても、怪しい人は誰もいない。折しも東京で猟奇殺人…

奇妙な連続溺死事件を追う刑事。禍々しき幽霊の‟叫び”が禁断の過去を呼び覚ます-『叫』

『叫(さけび)』 林巧/2007年/207ページ 東京湾岸埋め立て地で発生した死体遺棄事件を担当する刑事・吉岡は奇妙な感覚にとらわれていた。現場に残されたボタン、遺体の手首に残るロープの跡、すべてが奇妙な既視感を伴っている。おれは、何かを知っているの…

真っ暗な部屋の隅から隅へ歩くうち、招かれざる「もう1人」が現れる。死相もたらす魔の正体は?-『四隅の魔 死相学探偵2』

『四隅の魔 死相学探偵2』 三津田信三/2009年/352ページ 城北大学に編入して“月光荘”の寮生となった入埜転子は、怪談会の主催をメインとするサークル“百怪倶楽部”に入部した。怪談に興味のない転子だったが寮長の戸村が部長を兼ねており居心地は良かった。…

最強最悪のヴィランにやり込められたまま終わる最終巻。だが…?-『ラスト・メメント 兵士と死』

『ラスト・メメント 兵士と死』 鈴木麻純/2013年/287ページ お節介な写真家の卵・彩乃の誘いで、便利屋のバイトをすることになった和泉。老婦人の遺品整理を頼まれた先で、死を嫌悪する葬儀社の男・透吾と絵画蒐集のライバル・貴士に出くわす。故人の娘と…