『終わらせ人』 松村比呂美/2011年/256ページ 母の訃報に接しても祈子は動揺しなかった。生後まもなくの祈子を見捨て、連絡を絶っていた人だ。仕方なく遺品整理に出向いた先は圧倒されるほどの立派な洋館だった。邸内にあったパソコンを起動させる。「終わ…
『バベルの古書 猟奇犯罪プロファイル Book3《肖像》』 阿泉来堂/2024年/336ページ 発売後即重版の注目の「バベルの古書」シリーズ、待望の第3巻! 高校時代からの親友が行方不明になり、独自に行方を探そうとする道警捜査一課捜査支援分析室所属の刑事、天…
『今日の別れに』 赤川次郎/2003年/255ページ 押しに弱く、彼氏の坂西と別れられず困っていた歩美。今日こそはと坂西に会いに行く途中で、憧れの先輩・南田からデートの誘いの電話が入った。有頂天になった歩美がその勢いで坂西を強く拒むと、傷ついた坂西…
『iレディ』 吉村達也/1999年/380ページ 鬼の営業部長と恐れられる今泉謙作がハマった趣味はインターネット上でいい女を演じること! 姿も声も隠したサイバー世界で23歳の美人秘書「松本リカ」になりきる快感を覚えた彼は、ホームページに集うネクラな男た…
『生霊(いきすだま) ささやななえこ恐怖世界』 ささやななえこ/1996年/349ページ 良二に恋い焦がれる浅茅優子の怨霊が“生霊”となって、恋敵の真理子と明美を襲う「生霊」。すさまじい嫉妬から自殺した女子高生の呪いがとりつく「鉄輪」、死霊が籠り復活する「…
『蘭月闇の契り』 図子慧/2001年/408ページ ― 口笛の聞こえる夜、おれは死ぬ ― 若き当主が謎の死をとげてから、幽霊屋敷となった広壮な廃屋に、四人の少年少女が忍びこんだ。かれらが廃屋の光と闇のむこうでみたものが、それぞれの運命を変えてゆく。ふた…
『ラスト・メメント 商人と死』 鈴木麻純/2013年/ページ 人が苦手で無愛想。趣味は遺品集めという高坂和泉には特異な能力がある。それは死者の想いを観られるということ。和泉は、ある特別な絵画を報酬に、開かずのアンティークオルゴールの鍵探しをするこ…
『怪談狩り まだらの坂』 中山市朗/2024年/256ページ 怪異蒐集家が厳選して語り継ぐ、本当に怖い怪談実話集。 警察官たちには、そのまま報告書を提出できない説明不可能な事件の記録がある――深夜に起きた交通事故が奇妙すぎる「物損事故」。ある夏の日に、…
『おんびんたれの禍夢』 岩井志麻子/2024年/240ページ きょうてえ謎は、異界から襲い来る――血も凍りつく驚愕のホラーミステリ! 時は明治。岡山から上京したばかりの若き怪奇小説家・光金晴之介は、世界探検家を自称する豪傑・春日野力人の、冒険記のゴース…
『Q eND A(キュー エンド エー)』 獅子吼れお/2024年/272ページ 生きのこれるのは、早押しクイズで勝ち残ったひとりだけ――! 高校生の芦田エイは、気づくと20数名の見知らぬ人たちと白い部屋に閉じ込められていた。すぐに彼らの前に宇宙人のような生き物が…
『ホーンテッド・キャンパス 水無月のひとしずく』 櫛木理宇/2017年/304ページ 「恋人になってもらえませんか」片想いのこよみからの突然の告白に、草食系大学生の森司は思わずフリーズ。先輩の藍に「恋人のふり!」と言われ、我に返る。聞けば、こよみの…
『世にも奇妙な物語 小説の特別編 赤(グール)』 武井彩、旺季志ずか、相沢友子/2003年/245ページ 「こんなはずじゃなかったのに…」子供の世話に明け暮れる日常の中、人生の選択を後悔する主婦・明子。ある時、パソコンの画面上に見つけた見慣れぬアイコン…
『あなたの待つ場所』 幸森軍也/2001年/361ページ 永田培朗は大学時代の友人・柳原、桐島と設立したソフトハウス「プロメテウス」でプログラマをしていた。企業相手のメンテナンスを日常業務としていたが、最大の目標は、自己適応能力と自己複製能力を兼ね…
『世にも奇妙な物語 北川悦吏子の特別編』 北川悦吏子/2003年/169ページ いつまでもいつまでも、昔の男を待ち続ける純粋で無垢な女の狂気を描いた「昔みたい」、まじめ一徹のサラリーマンが一世一代のダジャレを発表するに至る「つまらない男」、ほんのい…