『扉のない部屋』 スティーヴン・ギャラガー/1994年/364ページ スイスの製薬研究所が極秘に開発した新薬“EPL”。イギリス人の青年ジムは、ある事故をきっかけに実験段階のEPLを注射されてしまった。その日からジムの身体と精神に恐ろしい異変が起こる。決し…
『異形コレクション』は、1998年に刊行された文庫本シリーズ。毎巻決められたテーマをもとにホラー・SF・ミステリ・ファンタジー・実験小説といったさまざまな「異形」の作品が集められたオリジナルアンソロジーである。 1冊につき20作前後を収録しており、5…
『モノノケ杜の百鬼夜行 疫病退散の噺』 蒼月海里/2020年/208ページ 強い霊感を持つ少年・潤と、御神木に嫁入りした巫女の末裔、一華。二人はクラスメートの芳沢に、怪我をした猫を助けてから妙なことが起きるとの相談を受ける。原因を探るべく、潤たちは…
『モノノケ杜の百鬼夜行』 蒼月海里/2020年/208ページ 東京都台東区御森。またの名をモノノケ杜と呼び、御神木に巫女が嫁入りしたという伝説があった。その末裔の百目木一華は常世の者と心を交わし妖怪と暮らす少年。同じクラスに転校してきた藤谷潤は森に…
『ラスト・メメント 死者の行進』 鈴木麻純/2013年/371ページ 遺品蒐集を趣味とする青年・高坂和泉は、様々な死を描いた一連の絵画“死者の行進”を集める中で、好奇心旺盛でお節介な駆け出しカメラマン・国香彩乃と出遭い、遺品をめぐる厄介な事件に関わる…
『エイリアン 地球殲滅』 スティーブ・ペリー/1995年/302ページ 「エイリアン」は極秘裏に、兵器開発会社によって史上最強の生物兵器を創ろうと、地球に持ち込まれていた。一方、国家軍隊はエイリアン捕獲のために、宇宙船を派遣する。派遣された男はその…
『バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架』 藤木稟/2011年/448ページ 英国での奇跡調査からの帰り、ホールデングスという田舎町に滞在することになった平賀とロベルト。ファイロン公爵領であるその町には、黒髪に赤い瞳の、美貌の吸血鬼の噂が流れていた。…
『ファントム・ケーブル』 牧野修/2003年/332ページ 「ヒトゴロシ」吉住にかかってきた電話。それは一方的な罵りだった。彼は身に憶えのない中傷に怒り、表示された番号に掛け直すのだが、それは使われていないものだった…。その電話がきっかけで吉住は一…
『新宿チャンスン シム・フースイ version3.0』 荒俣宏/1995年/318ページ 現代建築の枠を結集した双頭の摩天楼・新都庁舎。凍てついた夜、この工事現場で魔除け柱が掘り返させた。その瞬間、封印されていた怨念が息を吹き返す―。工事中に続発する事故。地…
『スリー/臨死』 林巧(脚本:キム・ジウン、ニタス・シンハマット、ジョジョ・フィ)/2004年/302ページ あなたなの、私を殺したのは…?記憶を失った女性が遭遇する、冷たい都市に潜む恐怖を暴いた「メモリーズ」。人形に込められた死の呪いに翻弄される…
『青い夜の底 小池真理子怪奇幻想傑作選2』 小池真理子/2011年/272ページ 互いが互いに溺れる日々を送っていた男と女。だが突然、女との連絡が途絶えた。シナリオライターとしての仕事にも行き詰まり、苦悩する男が路上で出会ったのは…(「青い夜の底」)…
『懐かしい家 小池真理子怪奇幻想傑作選1』 小池真理子/2011年/256ページ 夫との別居を機に、幼いころから慣れ親しんだ実家へひとり移り住んだわたし。すでに他界している両親や猫との思い出を慈しみながら暮らしていたある日の夜、やわらかな温もりの気配…
『キリノセカイ Ⅲ.目醒のウタ』 湖山真(原作:平沼正樹)/2013年/372ページ 仙堂、間山たちの調査が功を奏し、ようやく霧の正体が明らかになりはじめる。なんと長年東京を覆い続けるこの霧は、ある目的のための準備段階に過ぎなかったのだ!計画の中心人…
『キリノセカイ Ⅱ.報復のサガ』 湖山真(原作:平沼正樹)/2013年/347ページ 仙堂とミアは鏡子の壊れたオルゴールから小さなリングを発見する。それには重大な情報が秘められており、ふたりはさらに霧の世界の真相に巻き込まれていく。一方、東京の霧の底…